微醺
ぴったり張り付いたTシャツが鬱陶しい
好きな曲を聞いてもうんざりする
でも、水平線に街が溶けていた
そのまろやかな境界から目が離せなかった
飛行機が止まって見えた
コオロギを狙うカメレオンにでもなった気分だった
地球を手に入れたいなあと思っていたら
帰りに地球より大きいひとを見かけた
心臓があつくて
めぐる血液が身体を火照らせる
つま先から頭のてっぺんまで痺れる
このまま死ぬならそれもいいかなと思いそうになる
水面から顔を出して冷たい空気を吸い込む
気持ちいいのに苦しい
生きたがっているのだった
気持ち悪いほどに
汗が混じって私の体は甘くなった
いま自分の身に起きている出来事なのに
私はドラマを見ているみたいな気持ちだった
あなたの秘密をひとつ知ったけれど
あなたは私の秘密なんか知りたがらなかった
やだなあ
最高なんて軽々しく言わないで…
思い出っていつかは消えちゃうのにね
だからまた遊ぼうね