仕事をしていてよかったわ
女の子だと思ってほしくて日傘を買いました
いつも日焼け止めなんか塗ったりしないのに
そしたら当日は雨が降ったんです
髪の毛をきれいにセットしたのに
1か月前からシャンプーも変えたのに
違うんです
私がどんどんわがままになるのは
ただ自分で自分を愛せないだけで
自分の機嫌は自分でとりなさいって
よくママにも叱られたな
まだ秘密ばかりで謎めいていて
健気についていくだけの私は
今よりもかわいかったですか
日に日に醜い心が育つのが悲しかったけれど
でも水をくれたのは貴方です
溢れて蓋もできなくなったのに
いまさら八分目で我慢できる自信がなくて
どうしたら私は…
ちゃんと満ち足りた顔で笑えていたかを
貴方の記憶のなかの私がうまく演じられていたことを
今はただ願うことしかできずにいます
どこが好きなのって聞かれたとき
答えられなくてごめんなさい
だってあまりに残酷だから
殺す気なのかって思いました
私はAIじゃないからたくさん感情があるんですよ
本気で答えるならこうやってまた1,000字の文章を送り付けることだってできるんです
怖いですか
やめてほしいですか
そんなことなんかより
いつもの私と違うところに気づきましたか
見ていてくれましたか
結構勇気がいりました
私に興味がない貴方を好きになったはずなのに
視線をそらされた3秒間
正気を保つのに必死でした
この腕を引きちぎってやろうかと思いました
約束守るの偉いですね
私はすぐ忘れたふりします
聞こえなかったふりも得意です
その血管に私の血を流したいな
私の血で生きる貴方をちょっと想像してみてもいいですか
浮かれすぎかなって思ったんです
こっちこそ興味ないふりしようって
そっけないふりしようって思ってたんです
でもそんなことがどうでもよくなるくらい嬉しかったんです
こんな気持ちになったことありますか
今ここで死んでもいいですか
悲しんでもらえますか
貴方の人生に私は必要でしたか
目を瞑る貴方の腕をなぞりながら
私はこんなにも不純な気持ちでいっぱいです
ぜんぜん優しくなかったな
なにひとつとして声にならなかったのに
そんな私の声を貴方は褒めてくれた
なんだっけ、なんだっけ
もう人のために化粧品を選んだりしなくていいんだ
靴下もださくていいし
くせ毛を隠すために早起きしたりしなくていいし…
すみません、これが最大限です
私はここでだけひっそりと生きていられるお姫様です
痛みって壊れる前に感じられるようにできていてすごいですよね
ひとつだけもらった目に見えないしるしを生きる糧にします
少し狂信的でした
でも信頼関係ってそうじゃないって
信じることがほかのすべてを諦めることじゃないって
教えてくれてありがとうございました
おかげで穴が開きました
溜まりすぎた水が抜けて全部ちょうどよくなる気がします
私はもう水やりなんか手伝いません
もしも干乾びそうになったら言ってください