糞度胸

両膝にでかい痣ができても、だれにも見てもらえない
七色の光で体を洗った
なにも考えたくないな、水平線
いまだけ私を地球上から見逃していて
半袖が怖くなくなったけど、静かな朝が怖い
こわくて、触れることができない
しあわせだと伝えそこねた
だれのせいでもないね
木曜にもらった花を捨てた
思い出のある曲を聴くのがこわかったけど、いつのまにか大丈夫になった
ぬるい赤
痛いよ
二度と穿かないスカートにさよならをした
橋の上でふたりきりになったとき、この橋が落ちればいいのにと思った
猫をおいかけるきみをおいかける
自分で順番をきめる仕事
愛を人質にして、平気な日常を歩いています
つぶしてごめんね
でも助けてあげないよ
機械の声だけになった世界でも月がきれいだといいな
夜が暗いといいな
空と海の境界が水平だといいな
花が枯れるといいな