隠遁生活

花を捨てた。雨が降っていた。なにもうまく決まらない。にきびができた。いじめがなくならない。沈鬱とした気分になる。人は犯した罪によって、死後苦しみの度合いの異なる地獄にそれぞれ落ちるという。虫を殺すのも人殺しと同じ罪らしい。ティラミスを少しずつ食べる。椅子に正しく座れない。ずっと体育座りをしている。ずっと体育座りをし続けて414日目になった。ベランダに知らない香り。雨が目に入る。いろいろなものが溢れてこぼれ出ていく。間に合わないのだ、まったく。誰とも話が通じない。4月14日に日本に核が落ちるという話は嘘だった。怯えながら、知らないふりをして生きている。いつか手遅れになる前に気づくといいね。